「ピーマンPRO」オンラインマニュアル    

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実行用FD/CD/USBメモリでの操作-> ディスクの完全消去

「ディスクの完全消去(# erase disks)」を選択すると、以下のような画面となります。

処理選択画面
 
-------------| erase disk |--------------
Be careful! All data .....
Select disk to erase.

[1]ICL35L040AVVA-07-0 (33.0GB)
[2]ST320011A (19.6GB)



[  ] Stop when error
[*] Verify after erase finished
[*] Write log
──   ────

OK

CANCEL

── ────

 

「↑」「↓」キーで、消去するディスクを選択し、[tab]キーで、[OK]または、[CANCEL]選び、[enter]キーを押してください。 
[OK]で、消去処理実行、[CANCEL]で処理は中止されます。
 
先頭が
[1]  の括弧のものは、IDE接続のディスク、
<3> の括弧のものは、SCSI/SATA/RAID接続のものです。
また、
!1   xxxxxxxx
のように"!"と表示されているものは、ハードウェア/ドライバにおいて高速モード(DMA)非対応のIDEディスクインタフェースで、アクセスが低速のモード(PIOモード)となっており、処理速度が非常に遅くなります。

※「消去方式指定」、「パスワード指定自動実行」、「フルオート実行」時には、以下は、あらかじめ設定されたものが表示され、変更できません。

[ ] Stop when error/エラー時、処理中断
途中でディスクへの書き込みエラーが発生した場合、処理を中断するか、無視して継続するかの選択です。
無視して継続する場合、エラー件数のみカウントされます。
[*]の状態が「中断する」という選択です。
[  ]のように、カーソルがある状態で、[space]キーを押すことにより、選択/解除を変更します。

[ ] Verify after erase finished/処理終了後、検証を行う
消去処理が終わったあと、自動的にディスク内の読み取り作業を行い、すべての部分が消去されているかの検証処理を行います。
検証に必要な処理時間は、消去処理とほぼ同じ位必要です。
[*]の状態が「検証を行う」という選択です。
[  ]のように、カーソルがある状態で、[space]キーを押すことにより、選択/解除を変更します。

[ ] Write log/ログを書込み
消去処理が終わったあと、処理ログ(記録)をッフロッピーディスク/USBメモリに書き込みます。
FDに書き込む場合、1.44M(2HD)内蔵/USBフロッピーディスクドライブが存在し、MS-DOSフォーマットされたフロッピーディスクをいれておかなければなりません。書込みは、すべての処理終了時に行われます。

・ログの書き込み先について
以下の優先順位で書き込み先を探し、書き込みを行います。
(USBメモリ起動の場合 起動に使用したUSBメモリ)->USB-FD->USBメモリ->FD
※USBメモリとして認識されるのは最大32GBまでのものです。
※USBデバイスは、起動時にプラグインされている必要があります。

[*]の状態が「書込みを行う」という選択です。
[  ]のように、カーソルがある状態で、[space]キーを押すことにより、選択/解除を変更します。
※フロッピーディスクが存在しない、フォーマットされていないなどの場合、終了時エラーメッセージが、表示されます。その場合も、ディスクの消去処理自体は、通常どおり行われます。
※Windowsパソコンにおいてファイル内容は、読み出すことができます。

ログファイル名は以下のようになります。

[日付][時][分][秒].log
例: 6月5日 13:08:12 に作成されたログ -> 05130812.log

ログファイル例
===
--- disk erase log ----------------------------
disk : ICL35L040AVVA-07-0 (19551168 Kbyte) rev:VAxx ser:VCL21
method : 1-time[00] -> verify
start : 2006/06/13 13:52:44
end : 2006/06/13 13:53:06
error : write(0) read(0) verify(0)
status : finished (no error)
-----------------------------------------------
CPU : Intel(R) Pentium(R) 4 CPU 3.00GHz
MEMORY : 61936 kB
-----------------------------------------------
GreenPepper PRO ver.3.0.1 (c)kirala21
-----------------------------------------------
===
bcc7914464d1ddfaaf77b3a3ce05e8f4

ログファイルのチェックサムについて
レポート最後には上記のように、「チェックサム」文字列が付加されます。
これは、レポート内容が、「ピーマンPRO」によって出力され、その後一文字の変更もされてないことをチェックするためのものです。
ユーティリティプログラム」にある、「チェックサム確認プログラム」によって、ログファイル内容の正当性を確認することができます。

※ログファイルは、"==="で挟まれた内容("==="自身を含む)、および次行のチェックサムを単位として扱ってください。


消去方式について

1回消去

 ドライブ/ディスクの中をすべて「ゼロ」(00:16進数)で埋めていく処理を行います。

1回目:00(16進数)/00000000(2進数)を書き込み

通常の消去は、これで十分なのですが、1回ゼロを書き込んだだけでは、残留磁気が微かに残り、特殊な方法を使用すると、読み取れる情報が存在することがあります。より完全なセキュリティを求める場合、「2−4回消去」をご使用ください。

2回消去
以下のように2回の消去処理を行います。処理時間は、2倍必要です。
処理時間をあまりかけず、ランダム値、およびゼロクリアにより、残留磁気による読み取りをより困難にする方式です。

1回目:ランダム値を書き込み 
2回目:00(16進数)/00000000(2進数)を書き込み

3回消去
以下のように3回の消去処理を行います。処理時間は、3倍必要です。
米陸軍準拠方式に準拠(AR380-19)した方法です。
処理時間を短縮し、ランダム値、FF値、およびゼロクリア(各ビットの反転)により、残留磁気による読み取りをさらに困難にする方式です。

1回目:ランダム値を書き込み 
2回目:FF(16進数)/11111111(2進数)を書き込み
3回目:00(16進数)/00000000(2進数)を書き込み

4回消去
 米国防総省基準に準拠した方法(DoD5220.22-M)で、ディスクを消去します。
これは、残留磁気を問題とする、よりハイレベルのセキュリティが必要な場合、ご使用ください。
処理時間は、4倍必要です。

1回目:AA(16進数)/10101010(2進数)を書き込み
2回目:55(16進数、AAの補数)/01010101(2進数)を書き込み
3回目:ランダム値を書き込み 
4回目:00(16進数)/00000000(2進数)を書き込み

※(DoD5220.22-M)に正式に準拠させる場合は、「続けて消去検証実行」を行ってください。
※この方式で消しても、100%データが読みとれないことが、保証されるわけではありません。


処理実行、確認画面
[OK]選択後、以下のような確認画面が表示されます。
「Yes」/「No」を「→」「←」または、[tab]キーで選択して、[enter]キーを押してください。
※この画面が、最終確認です。
 
--------| confirm |--------

Really continue?

       | Yes          | No | 
 
 

※エラー画面
同じディスクに対し、複数の「消去」、「読込/消去チェック」処理を行おうとすると、以下のメッセージが表示されます。
 
--------| ERROR |--------
can not execute multiple erasing/reading process on the same disk.

                 | O  K        
 
 

処理中画面
消去処理中は、以下の画面が表示されます。
画面中央の青いバーに、赤で処理済の量が視覚的に表示されます。バーがすべて赤になれば終了です。
(この状態で、Alt+F2,Alt+F3などを押すと、別メニューが表示され、並行して別のディスクの処理を行うことが可能です。)

※以下の例:[13:15]は処理開始時刻、下段[13:20]は現在時刻です。
※「Write error: 0」は、書き込みエラーが発生した件数です。

「ディスクの完全消去」画面
 
-------------| erase disk |---------------
Be careful! All data .....
Select disk to erase.

[1]ICL35L040AVVA-07-0 (33.0GB)
[2]ST320011A (19.6GB)


[13:15](start) Erasing Disk [00000000] .........
                                                                          
[13:20] total:19551168 write error: 0
 
[  ] Stop when error
[*] Verify after erase finished
[*] Write log to FD
──   ────

OK

CANCEL

── ────
  
  

※処理中のエラー
●[error]のカウントが非常に多い。2回目以降の消去はすべてエラーとカウントされる。
一部のディスクにおいて、一旦書込エラーが発生すると、エラーの状態が解除されないものが存在します。その場合、「ピーマン」においては、エラーを無視して強制的に書込み処理を継続しますが、正常に書き込まれているかの判断がつかないため、エラーとしてカウントしています。
ディスクの最終状態は、一旦電源OFF後、「ディスクの読込/消去チェック」によりご確認ください。

●処理に非常に時間がかかる、処理が進まない
ディスクそのものに問題がある場合、処理に非常に時間がかかり、他の画面に切り替えた場合の動作が遅くなる場合があります。

終了確認画面
終了時、以下のような画面が表示されます。確認後[enter]を押してください。
 
検証なし 検証あり
 
--------| confirm |--------

Finished [OK]
------------------------------------
1-time[00] 
2006/06/13 13:57:09 -> 13:57:16
ICL35L040AVVA-07-0 
rev : VAxx ser : VCL21
size: 19551168 (Kbyte)
------------------------------------
write error:0
------------------------------------
GreenPepper PRO ver.3.0.1

                 | O  K        
 
 
 
 
--------| confirm |--------

Finished [OK]
------------------------------------
1-time[00] -> verify 
2006/06/13 13:52:44 -> 13:53:06
ICL35L040AVVA-07-0 
rev :VAxx ser : VCL21
size: 19551168 (Kbyte)
------------------------------------
error write:0 read:0 verify:0
------------------------------------
GreenPepper PRO ver.3.0.1

                 | O  K        
 
 
*write error: ディスクへの書込みエラー
*write error: ディスクへの書込みエラー
*read error: 検証時のディスク読取エラー
*verify error: 検証時、消去されていない
                 個所(ゼロ以外)の件数
※件数:1Kバイト単位ブロックでのカウント数

その他、以下のようなエラーが発生する可能性があります。
ERROR: could not open disk : ディスクにアクセスすることができません。
ERROR: can not execute multiple erasing/reading process on the same disk. : 同じディスクに対し、複数の処理は実行できません。
ERROR: could not erase disk. : 消去できませんでした。
ERROR: could not read disk. : 読み取りできませんでした。
ERROR: there are places where erase is not completed. : 消去できていない箇所が存在します。
ERROR: Can't write log to FD. : ログのFD書込ができませんでした。
 
--------| ERROR |--------
Can't write log to FD

                 | O  K        
 
 
※フロッピーディスクが入っていない、フォーマットされていない、容量がいっぱいなどの原因で、ログの書込みだ出来なかった場合、表示されます。消去処理自体には影響はありません。


「実行用FD/CD/USBメモリ」作成時オプションで、「「終了レポートを[確認][終了]の2ボタンにする」を設定した場合、
以下のように、レポート下部には、[confirm][exit]の2ボタンが表示されます。
[tab]キーで[exit]に移動してから[enter]キーを押すことにより、終了させることができます。
これは、[enter]キーのみで、画面が消えてしまわないための設定です。
 
--------| confirm |--------

※レポート内容の表示

      | confirm        | exit |        
 
 


別画面への自動切換え
「パスワード指定自動実行」、「フルオート実行」時において、複数のディスクが存在する場合など、他画面で処理が行われている場合、

 
--------| confirm |--------
Changing to another screen

                 | O  K        
 
 
の表示が出ます。ここで「OK」を選択すると、処理が行われている別画面に自動的に切り替わります。





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