「ピーマンPRO」オンラインマニュアル    

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「起動環境作成ツール」による起動設定-> 「起動環境作成ツール」の概要
 

「起動環境作成ツール」の概要

「起動環境作成ツール」は、「起動消去プログラム」を起動し、実行するための環境作成、WindowsPEで「Windows消去プログラム」を実行するため設定ファイルを作成するものです。
社内の一般ユーザーに消去プログラムを配布する場合に、このプログラムを使用します。

また、ネットワークログへの書き込み機能を使用する場合は、このプログラムを使用して起動環境、設定ファイルを作成する必要があります。

このプログラムによって、作成可能な起動環境、設定ファイルは以下の通りです。

ハードディスク(HDD)への設定
「起動環境作成ツール」を、消去を行いたいPC上で実行し、そのPCのシステムハードディスクに「起動消去プログラム」を組み込みます。
PCを再起動すると、「起動消去プログラム」が起動し、そのPCのハードディスクを消去することができます。

起動CDイメージの作成
「起動消去プログラム」を起動することができる、CD-ROMイメージ(ISO9660フォーマット)を作成します。
このファイルをCD-Rに書き込むことで、起動可能なCDとなります。

起動USBメモリの設定
市販USBメモリに「起動消去プログラム」を組み込む処理です。
設定を行ったUSBメモリからPCを起動し、「起動消去プログラム」を使用することができます。

WindowsPE実行時設定ファイルの作成
WindowsPEで、「Windows消去プログラム」を実行する際、自動実行、処理方法の指定、ネットワークログの使用を可能にするための設定ファイルを作成します。
作成した設定ファイルを、WindowsPE実行環境で、"gppro4.exe"と同じフォルダに組み込むことで有効になります。

ネットワークブート用ホスト(CDイメージ、USBメモリ設定)の作成
「事業所ライセンス」/「コーポレートライセンス」のオプションとなります
実行には、ネットブート用データファイル(gpdatahost.pac)が必要です。
消去プログラムをネットワークブート(PXE)するためのホスト機能の作成ができます。
この機能で作成したCD、または、USBメモリを使用し、PCを起動することで、ホストPCとして使用できます。




社内への消去環境の配布


それぞれの機能を使って社内に消去環境を配布する場合、以下のようなイメージとなります。
配布する際、「データファイルの設定・カスタマイズ」、「コマンドラインによる設定・カスタマイズ」機能を使って、消去方式などを社内で統一し、また、一般ユーザーのオペレーションの学習負担を減らすことができます。

※社内で配布するには事業所ライセンス、コーポレートライセンス等のライセンスが必要です。

「ハードディスク(HDD)への設定」機能の使用

社内サーバーのネットワークドライブを使用して、一般ユーザー環境で、「起動環境作成ツール」(gpset4.exe)を実行できるようにします。
ユーザーは、プログラムを起動し、そのPCのディスクに組み込みを行った後、消去を行うことができます。

「起動CDイメージの作成」機能の使用

あらかじめ管理部署で適切にオプション設定した、CD-ROMイメージ(ISO9660フォーマット)を作成します。
CD-Rを作成しCD-Rそのものを配布するか、あるいは、CDイメージファイルをネットワークドライブ、イントラネット等で配布します。
イメージファイルで配布した場合は、一般ユーザー、部署でCD-Rを作成し、消去を行います。
一般ユーザー環境には「起動環境作成ツール」は不要です。

「起動USBメモリの設定」機能の使用

あらかじめ管理部署で適切にオプション設定した、USBメモリを作成し、USBメモリそのものを配布することができます。

※USBメモリが、社内規定で使用不可となっている場合、USBメモリのROM化、ROM部分+ログ用にユーザーエリアを極力小さくしたUSBメモリを作成し利用する方法があります。弊社にても承ります。詳しくはお問い合わせください。

一般ユーザー、部署でUSBメモリの設定を行うようにする場合、社内サーバーのネットワークドライブを使用して、一般ユーザー環境で、「起動環境作成ツール」(gpset4.exe)を実行できるようにします。その際、使用できるタブページ、設定項目を、「データファイルの設定・カスタマイズ」機能を使って固定することで、ユーザーは簡単に設定を行うことが出来ます。
ユーザーは、プログラムを起動し、USBメモリの設定を行い、そのUSBメモリを使って消去を行います。

また、UEFI起動のみ対応(BIOS/Legacy起動不可)になりますが、以下の方法でも、USB起動環境を配布することが可能です。
・設定したUSBメモリの内部ファイル一式を、zipファイル等にまとめて、社内サーバーに保存
・使用ユーザーは、USBメモリを、FAT/FAT32でフォーマットし(NTFS.exFat不可)、zipファイルの内容を展開し、USBメモリにコピー

WindowsPE起動イメージの配布

CDイメージファイルは「起動CDイメージ」と同様に配布することが出来ます。
USBメモリは、設定したUSBメモリそのものを配布する形となります。

ネットワークブートホストを使用しての集中消去作業


CD/USBメモリのみで起動できるネットワークブートホストには、

・ネットワークブートのためのホスト機能
・ネットワークブートしたPCでの消去プログラムのロード
・消去プログラムがログを書き込むためのFTPサーバー
・ネットワークブートしたPCと時刻同期するためのNTPサーバー

が全て含まれます。
消去するPCが何十台、何百台あっても、ネットワークで接続するだけで、消去プログラムをネットワーク起動し、消去ログをホストPCに残すことができます。CD、USBメモリなどのメディアの準備は不要です。
さらに、gputil4.exeでの「ログ変換」機能を使えば、大量のログファイルを一括CSV変換し、データベース等での管理が容易になります。